バスフィッシングを始めてから、かれこれ20年以上が経ちました。
始めた当時は、今ほどバス釣りに関する情報が少なく、釣具屋さんで聞きながら、なんとなく道具を揃えて、なんとなくキャストして、でも、なかなか釣れず、魚に出会えない日々を送っていました。
そんな時に出会った漫画が「Mr.釣りどれん」です。
この漫画を読んで、当時、少年だった僕は、格段に釣りが上達したのを今でも覚えています。
私と同じような経験をされた方も、もしかしたら、いらっしゃるのではないでしょうか?
この記事では、そのような方には当時を懐かしんで頂けるように、まだ読んだことが無いという方には、ネタバレ最小限で漫画の魅力をお伝えしていきたいと思いますので、最後までお付き合いいただけましたら幸いです。
「Mr.釣りどれん」とは
物語は「日和湖一(ひわこういち)」くんという(釣りに全く興味がない)高校1年生の男の子が、転校早々「本栖釣太(もとすちょうた)」くんという(バス釣りが大好きな)同じく高校1年生の男の子と出会うところからスタートします。
釣太くんの影響で、どんどん釣りにハマっていく湖一くんと、その仲間たちの様子を学園生活を交えながらコミカルに描いた釣り漫画です。
全17巻の作品となっています。
「Mr.釣りどれん」の魅力
漫画の大きな魅力のひとつは、この記事のタイトルの通り「バスフィッシングの教科書」のような内容であることです。
ただコミカルに、釣りの様子と学園生活を描いている訳ではなく、テクニカルな内容が随所に登場します。
- ブラックバスそのものの習性
- 正確なキャストを実現するためのテクニック
- バックラッシュの直し方
- 水中の状況を想像すること
- ルアーセレクト、カラーセレクトについて
などなど。
少年だったころの私にとっては驚きの内容ばかりでした。
そして、バス釣りは受動的ではなく、能動的な攻めの姿勢と、常に釣れるために様々なことを考え続ければいけないというマインドをこの漫画から学びました。
今でこそ、そんなの当たり前じゃん!と言われてしまいそうですが、情報の少なかったあの頃、考えて釣りをするなどという発想は、私の中には全くありませんでした。。。
そして、釣れるための努力を惜しまない、湖一くんの成長に刺激を受け、自分自身も感化され、湖一くんに負けないように釣りに活かすという、漫画でありながら、読むだけではなく(ちょっと語弊はありますが)インタラクティブに楽しむことの出来る、素晴らしい作品となっています。
多彩な登場人物
実在する芸能人の名前をもじったキャラクターが多数登場するのも、この漫画の面白さのひとつです。
(あえて、誰とは言いませんが)「サメタク」や「ヒロスレ」など、漫画連載当時(1996年~)に絶大な人気を誇っていた芸能人風のキャラクターに親近感が湧きます。
その中でも、釣り業界の大御所でもあり、我々世代のバスアングラーの神様的な存在でもある「村田基」さんをモデルとしたキャラクター「皇帝(カイザー)」が登場します。
釣りの実力もさることながら、ピュアな性格や、のほほんとしたキャラクターが魅力的です。
全国各地のフィールドが登場
全国各地のバスフィールドをもとにした、釣り場が多数登場します。
- 日和湖(≒琵琶湖)
- 他原ダム(≒池原ダム)
- イチロー潟(≒八郎潟)
- 絵原湖(≒桧原湖)
などなど。
今は、それらのフィールドの映像をYouTubeやDVDですぐに観ることが出来ますが、少年の頃は、未知のフィールドに夢が膨らんだものです。
釣りに行きたくなること間違いなし
ここまで紹介してきたように、「成長する主人公」「多彩な登場人物(とのバトル)」「豊富なフィールド」など、釣り人の釣りに行きたい度を上げるには十分すぎる漫画です。
すぐにでも、ロッドを片手に釣り場に繰り出したい気持ちになります。
・・・が、この記事を書いているのは2月。
東北のフィールドは凍っているので、私は釣りに行けません。。
悶々とします。
余談ですが、昨今、バス釣りを取り巻く環境はどんどん厳しくなり、バスアングラーは、どこのフィールドでも肩身の狭い思いをしていると思います。
もちろん私も含めてですが、マナーある行動とルールを守って、末永く釣りが楽しめる状況を作る努力をしていくべきだと、心から思っています。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
バス釣りの教科書的な漫画「Mr.釣りどれん」の魅力について記載しました。
当時、読んでいた方は懐かしんでもらえたでしょうか?
まだ、読んだことがないという方は、ぜひ読んでみて頂きたいです。
私は、釣りに行けない状況で悶々する気持ちを、漫画を読んで紛らわそうと思いましたが、ますます釣りに行きたい気持ちが増したので逆効果でした(笑)
しかし、漫画の内容自体は今読み返しても、とても面白かったので、有意義な週末を過ごすことが出来ました。
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