【週末の読書におすすめ】冨樫義博先生の「レベルE」は何度読んでも最高だと思う話

漫画

 私は旅行が好きである。全く違う文化や風土に、自分の価値観がゆさぶられるのは、とても刺激的だと思う。特に目的は作らずに、気分次第で進む先を変える。偶然に立ち寄る町の角っこでボンヤリとその土地の生活を眺めるだけでいいのだ。予定表と荷物ぎっちりの名所巡りなんて無意味な疲労と記念写真が残るだけだ。
 かく言う私は旅以上に家が好きである。故にあまり外に出ないし、旅もしない。

レベルE Vol.2:単行本カバー裏、冨樫先生のコメントより

突然、意味深な書き出しをしましたが、上のコメント、分かる人には分かるのではないでしょうか?

初めてこのコメントを読んだとき、共感しまくりでした。
そして20年近く経った今も、相変わらず家が好きです!

わたしは、一度読んだ後に、絶対にまた読みたくなると確信できる単行本を家に置いておくことにしているのですが、今回はその中のひとつ「レベルE」を久々に読んで、やっぱり最高だった話を書いていこうと思います。

ネタバレ要素も含んでしまうので、まだ読んでいないという方は記事を読まずに単行本(全3巻)を読んで頂くことをおすすめします。

「冨樫義博」先生について

有名な方なので、説明は不要かと思いますが一応。

週刊少年ジャンプの人気漫画「幽☆遊☆白書」や「HUNTER×HUNTER」の作者で、漫画の面白さ故に「冨樫信者」と呼ばれる熱狂的なファンまで登場するほどの方です。

かく言うわたしも、軽く信者です(笑)

出身は山形県で、わたしも先生と同じ出身地であることを、おこがましくも光栄に思っています。

同じく人気漫画である「美少女戦士セーラームーン」を世に生み出した武内直子先生とご結婚され、お子さまに恵まれたことも有名です。

引用元:HUNTER×HUNTER 単行本4巻
引用元:HUNTER×HUNTER 単行本11巻

レベルEとは

1995年に週刊少年ジャンプに連載されました。
内容は宇宙人が登場したり、オカルトの要素も含む不思議なSF漫画で、単行本は全3巻です。

半短編集のような形式で描かれており、物語ごとの繋がりはあまりありませんが、違和感なく読み進められる作品です。

タイトルの由来は、映画タイトルの「LEVEL4」をもじって「レベルE」(←Eはエイリアンの頭文字のつもり)とつけたとの事ですが、後に「エイリアン(Alien)はAだよ」と突っ込まれ「E・Tの方です」と苦しい言い逃れをしたと、HUNTER×HUNTER単行本6巻の66ページで語っています。

もし、興味がある方向けに、念のためタイトルの元ネタ映画のリンクを貼っておきます。

LEVEL4はVHS(今の人は知らないですよね・・)しか無いらしく、DVD版はFormula for Deathというタイトルのようです。

レベルEの中身を少しご紹介

物語は今日からひとり暮らしを始める「筒井雪隆 地球人(♂)」が、家に入ると、見た目からは男か女か性別が分からない(今で言うとローランドみたいに美しい見た目の) 自称宇宙人が何故か部屋で読書をしながらコーヒーを飲んでいる、という奇妙な状況から始まっていきます。

この自称宇宙人は、大怪我をしても自己治癒で回復したり、特殊な擬態能力を持っているペットを飼っていたりと謎多き存在なのですが、雪隆も次第に宇宙人であることを信じていきます。

この宇宙人こそ、漫画のほぼ全てのエピソードで重要な役割を担う存在なのです。

作中では「バカ王子」と呼ばれることになりますが、ドグラ星という地球よりもはるかに文明の進んだ星の王子なのです。

しかも「バカ」でありながら、宇宙会議の成否を握るほどの天才的な頭脳を持つ王子なのです。

どうですか?
読んだことのない方は、興味が湧いてきたのではないでしょうか?

以下にネタバレしない程度に物語の概要を記載させて頂きます。

  • 人を食べる宇宙人
  • カラーレンジャー達のリアルRPGゲーム
  • 宇宙人(♀)のムコ探し
  • 高校野球部に起こるポルターガイスト現象
  • バカ王子が結婚!?

全編において、考えさせられる内容になっていたり、2021年現在読み返してみると、AIなど文明がさらに発達した今だからこそ感じる現実味など、見所満点です。

冨樫先生のその他の作品

てんで性悪キューピッド

先生の連載デビュー作です。
わたしは(冨樫信者のくせに)読んだことが無いのですが、悪魔とのラブコメディ作品のようです。

幽☆遊☆白書

もともとは霊に関するオカルト漫画としてスタートし、徐々に格闘漫画に変わっていった作品です。

子供の頃「霊丸ポーズ」を何度マネしたことか。


ちなみに、この記事を書きながら「レベルE」が「幽☆遊☆白書」の後の作品であると知りました!ずっとレベルEが先だと思っていたので恥ずかしいです・・・。

HUNTER×HUNTER

現在は休載中のため、再開が待ち遠しい作品です。
個人的には「念」が出てくるあたりから一気に面白くなっていきました。

この漫画に出会うまでは「ドラゴンボール」がマイベスト漫画だったのですが、今はわずかの差で、「HUNTER×HUNTER」が首位です。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
冨樫先生の作品は、わたしが紹介するまでもなく有名です。

しかし「レベルE」は読んだことがないという方もいるかもしれないと思い、記事を書かせて頂きました。

3巻完結というのも、休日に読むにはちょうどいいボリューム感です。
ぜひ週末ライフを漫画で有意義に過ごしてみて下さい!

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