【バス釣り】ベイトリールの「右巻き」or「左巻き」の使い分けをご紹介

釣り

私がベイトリールに始めて触れたのは、かれこれ20年以上前です。
その頃は「右巻き」が主流でした。

とある日「左巻き」を見た時に、思ったことは。。。

カッコいい!ベイトは全部「左巻き」にしたい!!

という、見た目重視の動機不純なものでした。

・・・月日が経った今、私は「右巻き」「左巻き」両方を用途に応じて使っています。

この記事では、以下のような方に向けて、少しでも参考になればという思いで、経験に基づいた内容を記載させて頂きますので、最後までお付き合いいただけましたら幸いです。

この記事を読んで欲しい方
  • 初めてのベイトリール購入で悩んでいる方
  • 自分が持っていない「巻き手」のリールが気になる方
  • 「右巻き」「左巻き」の使い分けに興味がある方

なお、この記事全体を通して、利き手が「右」という前提で記載していきますので、左利きの方は適宜読み替えて頂ければと思います。

いきなり結論(仮)

ベイトリールは利き手で巻くのがベスト!

いきなり結論(仮)が出てしまいましたが、もう少し記事を続けさせてください(;・∀・)

日本のバスフィッシングの立役者であり、釣り業界の大御所、ミラクルジムこと村田基さんは、利き手のハンドルを推奨されています。

動画の内容を要約すると、以下の通りです。

  • キャスト時にハンドルが上に来ることで姿勢が安定する
  • 「巻く」という行為は利き手が断然得意
  • リールの握り(グリップ)の基本に沿った釣りが出来る

これらについて、もう少し詳しく見ていこうと思います。

利き手ハンドルのメリット

キャスト時に「ハンドルが上」とは

ハンドル上:右巻き
ハンドル下:左巻き

画像を見比べて頂くと、キャスト時にハンドルが「右巻きは上」「左巻きは下」になっていることが分かると思います。

村田さんは、ハンドルが上にくることで、キャスト姿勢が安定し、結果的に飛距離アップに繋がると仰っています。

なお、以下の画像のようにハンドルが横を向く投げ方は、手首のスナップが効かなくなるので、初心者の方はやらない方が(そのキャストで覚えない方が)無難です。

ハンドル横:やらない方がいい

利き手でリールを巻く

読んで字の如くなのですが、これはその通りだと思います。

村田さん曰く、とっさのアタリ(バイト)に対処がワンテンポ遅れたり、ぎこちない巻き方のせいで魚をバラす可能性が高くなる。との事です。

私自身は、左巻きにもだいぶ慣れましたが、それでも右巻きの方が早く的確に操作できることに変わりはありません。

リールの握り(グリップ)の基本

「ベイトリール」をセットする「ベイトロッド」のほとんどには、握る部分にトリガーと呼ばれる突起があります。

グリップの基本と言われているのが「1フィンガーキャスト&3フィンガーグリップ」です。

1フィンガーは、キャストする際に、トリガー部分に人差し指を引っ掛けることを言います。

1フィンガー:キャスト
3フィンガー:グリップ

対して、3フィンガーは薬指と小指の間にトリガーが来るように握り、キャスト以降の「巻き取り(リトリーブ)」や「操作(アクション)」する際のグリップを指します。

村田さんは左巻きを使うと、この基本が崩れる操作になりがちと仰っています。
(2フィンガーキャストになってしまったりなど)

この内容については、私が初めて左巻きを使った失敗談として、後ほど詳しく記載させて頂きます。

なお、ロッドについての記事も書いていますので、宜しければご覧ください。

「右巻き」「左巻き」それぞれのメリット・デメリット

利き手ハンドル(右巻き)のメリットについて、ここまでお伝えしてきましたが、デメリットについてもお伝えしようと思います。

また、「左巻き」のメリット・デメリットを経験談をもとにお伝えします。

「右巻き」のデメリット

最も、というか唯一、デメリットに感じるのは、ロッドの持ち替えです。
右手で投げて、左手に持ち替えて巻くことになるので、寒い冬などは、とにかく面倒です。

右左関係なく正確にキャスト出来る技術があれば別ですが、私は出来ません!

「左巻き」のメリット

大きく2つのメリットがあると思います。

利き手で繊細なロッドアクション

右手にロッドを持ってアクションさせることで、左手には出せない繊細なアクションが可能になります。

最も身近な例として「スピニングタックル」が挙げられます。
スピニングリールは、左手で巻くのがスタンダードになりつつあると思います。

それによって、繊細なアクションや、微妙な変化を感知するセンサーとして利き手が活躍します。

ロッドの持ち替え不要

先述した、右巻きのデメリットを解消してくれるのが「左巻き」です。

キャスト後にロッドを持ち替える必要がないので、無駄な動作がなくなり、キャスト回数が増えたような気分になります。

真冬などは、左手をポケットに入れたまま、リールのスタードラグを中指で弾いて釣りをするスタイルが流行った時期もありました。

ここまで読んでくださった方は、「右巻きがいいのは分かったけど、左巻きの方が良さそうじゃん!」と思われたかもしれません。

しかし、デメリットもあります。

この記事で一番お伝えしたかった部分でもあるので、ぜひ続けて読み進めて頂ければ幸いです<m(__)m>

「左巻き」のデメリット

先ほど、左巻きのメリットをお伝えしましたが、その「ロッドの持ち替えの必要がない」ことが、過去の私にとっては、大きな落とし穴でした。

グリップを替えなくなる

グリップの基本(1フィンガーキャスト&3フィンガーグリップ)についてお伝えしましたが、左巻きリールを初めて使った時は、右手で当たり前に行っていた持ち替えが出来なくなってしまったのです。

グリップを替えようと思うと、ロッドを落としそうになるので、次第にキャストも、以降の動作も2フィンガーで行うようになっていきました。

1フィンガーのままだと、キャスト後のアクションがしづらく、3フィンガーではキャストが出来ないので、間を取って2フィンガーになっていった感じです。。。

これは、後々まで、悪影響を及ぼしました。
2フィンガーが及ぼした悪影響は以下の2点です。

  • ピッチングが飛ばない、精度が出ない
  • アワセに力が入りきらない

まさしくこのあたりは、村田基さんが「右巻き」を勧める理由に当てはまります。

フィンガー問題に関して、ある程度2フィンガーに慣れてしまっていたのもあり、矯正に1年以上かかりました。。。

右手が死亡する

ある日、クランクベイトを手返しよくひたすら投げる釣りをしていた時のことです。

1時間ほど「右手で投げて→左手で巻いて」を繰り返しているうちに、悲鳴を上げたのは右手でした。

衝撃でした。。。
トリガーを挟む指や、右腕全体が痛いしダルイしで、しばらく釣りが出来なくなりました。

復活したかと思い、再開しようとすると、またすぐに痛くなり、その日は結局クランクベイトの釣りを断念した記憶があります。

あらためて結論

ここまで書いてきた内容では、左巻きのデメリットばかりが強調されてしまいましたが、「そんな左巻きを、なぜ今も使い続けているか」と共に、結論を書いていこうと思います。

私の場合は、以下のような使い分けをしています。

  • 撃ちものルアー:左巻き
  • 巻きものルアー:右巻き
  • 上記どちらも使う場合:左巻き

撃ちものルアーについて

テキサスリグや、ヘビダン(ヘビーダウンショット)を多用する私としては、最も大切にしているのは「手返し」です。

そのため、右手から左手に持ち替えるのがどうしてもロスに感じてしまいます。
今は、練習を経て、キャスト後にグリップを1から3フィンガーに替える方が、持ち替えるよりも圧倒的に楽になりました。

また、最も大きな理由として、感度センサーを右手に任せることが出来るため「左巻き」をメインに撃ちものを使用しています。

巻きものルアーについて

また「右手が死亡しないように」というネガティブな理由から、巻きものルアーには「右巻き」を使うようになりましたが、使っているうちに大きな発見がありました。

巻き感度のセンサーを右手に任せることが出来る点です。

特にスピナーベイトを使用していると、ただひたすら巻くだけではなく、ボトムを意識した釣りをすることがあります。

例えば「ボトムまでフォールさせて、着底の瞬間に一瞬だけ、なるべく小さく素早くリールでしゃくる」など、特定の動きにしか反応しないバスに口を使わせる時など、右手がセンサーになることが、大きなアドバンテージになると感じています。

上記どちらも使う場合

撃ちものから巻きものまで、いわゆるバーサタイルに使いたいという場合に「左巻き」を使う理由ですが、単純に私の釣りのスタイルが「撃ちもの寄り」だからです。

陸っぱりなど、限られたタックルで釣りをする際にも、気付けば、撃つ釣りをしていることが多いです。

「巻きもの好き」や「遠投が好き」という方は「右巻き」を使う方が良いように思います。

以上から、冒頭の「この記事を読んで欲しい方」向けの結論は、このようになると思います。

結論
  • 初めて買うベイトリールなら「利き手」を選ぶべき
  • 「利き手」リールに不満が無ければ、それで問題なし
    「利き手」リールを持っていないのであれば、ぜひ一度お試しください。
  • 使い分けは、この記事をご参考頂ければ幸いです。
    細かい感覚調整はご自身の好きな釣りとご相談下さい。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

冒頭でもお伝えした通り、私は「カッコいいから」という不純な理由で「左巻き」のベイトリールを使い始め、落とし穴にはまりました。

この記事では、可能な限りメリット・デメリットをお伝え出来たかと思いますので、悩まれている方のご参考になりましたら幸いです。

季節は3月。
東北ももうすぐ釣りが出来るようになるので、待ち遠しいです♪

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