【ひっぱり歴30年】山形のソウルフード「ひっぱりうどん」の様々な食べ方をご紹介

グルメ

山形県民は寒くなると「ひっぱりうどん」が恋しくなります。

最近はメディアでも取り上げられる機会が増えたように感じますが、県外の方は「何それ?食べ物?」と思われる方も多いのではないでしょうか?

私は生粋の山形生まれ山形育ちですので、幼少の頃から当たり前のように食卓に登場していました。

この記事では、そんな不思議なネーミングの「ひっぱりうどん」について、ひっぱり歴30年のわたしが様々な食べ方をご紹介させて頂きます。

ひっぱりうどんとは

たっぷりのお湯でうどんを少し硬めに茹でて、鍋のまま食卓に運び「めんつゆ」と「納豆」、その他「お好みの具材」を混ぜたタレにつけて食べる非常にシンプルな料理です。

もともとは山形県村山市の郷土料理というのが発祥のルーツのようです。

わたしは村山市の南に位置する天童市に、おじいちゃんとおばあちゃんの家があり、よく遊びに行っていたので、冬は毎回と言ってもいいほどの頻度で「ひっぱりうどん」を食べていました。

ひっぱりうどんはおいしいの?

ひっぱりうどんを食べたことのない方は、ここまでの記事の内容から「それっておいしいの?」と思われたかもしれません。

そこで、まずは味以外の視点でひっぱりうどんの魅力をお伝えします。

  • 寒い季節に温かいもので身も心も温まる
  • 一人より複数人で食卓を囲む楽しさ
  • こたつに入りながら食べる幸せ

ひとつめの「寒い季節に温かいもの」というのは当たり前のことのようですが、ひっぱりうどんを食べるとラーメンやお鍋で体が温まるのとは一味違う温かさに包まれる感覚になります。
(漠然とした表現ですみません・・・)

ふたつめですが、わたしの場合、おじいちゃんの家でみんなで鍋を囲み食べていました。
その影響なのか、一人でひっぱりうどんを食べるよりも複数人で食べる方がおいしさが何倍にもなるように感じるのです。

みっつめは、もはや必須アイテムです(笑)
こたつで食べればなんでもおいしくなります。
(わたしだけでしょうか・・・?)

少しおちゃらけて書きましたが、これまで様々なシチュエーションで何度もひっぱりうどんを食べてきましたが、その経験から、やはり上記三点はおいしさを増加させる大切な要素だと信じています。

ネットで「ひっぱりうどん まずい」「ひっぱりうどん 美味しくない」という検索ワードを見かけますが、ひっぱりうどんは食べる環境作りも大切です!

おすすめの食べ方

タレの具材はお好みのアレンジで

先ほど「めんつゆ」と「納豆」、その他「お好みの具材」を混ぜたタレと書きましたが、ここにそれぞれの個性が現れます。

家族でお鍋を囲んだときに、全員タレが違ったりするほどです。

わたしのベストアレンジはこちらです!

  • 味マルジュウ(しょうゆ)
  • 納豆
  • 生たまご
  • シーチキン

味マルジュウというのは、山形の醸造元で造られているしょうゆなのですが、味は一般的な醤油とめんつゆの中間のようなやや甘いしょうゆです。

味マルジュウが無い時は、仕方がないのでめんつゆで代用します。
そのくらい欠かせないものです。

山形で有名な「芋煮」にも、よく使われます。

もし、購入をお考えの方は、賞味期限が普通のしょうゆよりも短いので、まずは1800mlを2本程度を買ってみるのをおすすめします。

次に納豆ですが、個人的な感覚では「ひきわり納豆」はちょっと合わないように感じます。
少し歯ごたえのある、大き目の粒がおすすめです。

ポイントはたくさんかき混ぜて粘りを出した方が、まろやかな味わいになると思います。

納豆:Before
納豆:After


生たまごとシーチキンは特に指定はありません。
納豆の上に入れて、味マルジュウorめんつゆと混ぜるだけです。

シーチキンの在庫が無くサバ缶にしました
しっかりかき混ぜてかつお節を添えて完成!

シーチキンがなかったので、写真すみません。

でもサバ缶もおいしいです!

その他にもおすすめの具材はまだまだあります。

  • きざみネギ
  • のり
  • キムチ
  • 大根おろし
  • 一味
  • 七味唐辛子
  • サバ節
  • わさび薬味

※この他にもまだまだあるかもしれませんので、おすすめがあればコメントなど頂けましたら幸いです。

もうひとつだけ大切なポイントをお伝えします。

タレは濃い目、水気は少な目に作ってください!

鍋から直接、箸でうどんを取り、タレにつけるので、次第にお湯の影響で味が薄まると同時に、どんどん、汁っぽくなっていきます。

最後の一口の時に、同時にタレもなくなるぐらいがベストです!

うどんは絶対に乾麺がおすすめ

厳密には麺に決まりはなく、家にそうめんしかなければ「ひっぱり(うどん風)そうめん」にすることもあります。

ただ、そうめんは細く、次第に柔らかくなっていってしまうので、やはり、乾麺のうどんが一番のおすすめです。

うどんのタイプは、太すぎず、平ための「稲庭うどん」のようなものが、タレが良く絡むのでいいです。

我が家でダントツNo.1シェアを誇るのが、日清製粉の「ナンバーワンうどん」です。
お湯に浸っていても、程よいコシがいつまでも残るので「ひっぱりうどんのためのうどん」と勝手に呼んでいます(笑)

玉うどんのように太さがある、ゆで麺タイプものは、食べているうちに何故か飽きてきてしまうので、ひっぱりうどんにはおすすめできないかもしれません。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
ひっぱりうどんの魅力を十二分にお伝え出来たかと思います。

実は、おいしさもさることながら、作るのが簡単な究極の手抜き料理なんです!

我が家でも「今日作るの面倒だし、ひっぱりでいいよね?」などという会話がしょっちゅうです(笑)

ぜひ、おいしい手抜き料理「ひっぱりうどん」をこたつでぬくぬく満喫して、素敵な週末ライフをお過ごしください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました