【アオリイカのエギング】初心者脱却までの長き道のりを振り返ってみます

釣り

近年、アオリイカのエギングは空前のブームで、私の行く山形県庄内地方では、週末はもちろん平日でもたくさんのアングラーがエギをしゃくる姿を見かけます。

YouTubeやブログでは「エギングで一匹釣りたい人のために」や「エギングで釣れない人がやるべきこと」など、エギング初心者に向けた情報が数多く発信されています。

かくいう私も、そういった情報をもとに手探りでエギングを始めましたが、初めはとにかく釣れませんでした。。。

振り返ると、そういった情報のひとつひとつは正しいと思うのですが、多くの情報に翻弄され、結果的に自分の解釈で難しく考え、何をやっていいか分からなくなり、迷宮入りしてしまっていたと感じます。

今は、自分なりのスタイルやリズムが少し見えてきたことで、釣行時にボウズはなくなりました。
(初心者を脱却したと言ってもいいのではないでしょうか・・?)

この記事では、そんな私の初心者からの道のりを包み隠さず記載し、エギング初心者の方の一助になるような内容を書いていこうと思いますので、最後までお付き合いいただけましたら幸いです。

「キャスト」について

Youtubeなどでプロの人や上手な人の「キャスト」を見ると、エギの重さを竿に乗せて、ビュッと振り抜き、遥か彼方までロングキャストしている姿がとてもカッコよく見えます。

しかし、これがまず最初の大きな落とし穴だと思います。

私の場合は、ラインが切れて、エギを何個失くしたことか。。。

カッコいいキャストは「ロッド」「ライン」「エギの寸法」全てのバランスが適正である場合にこそ、意味のあるものだと思います。

エギングを始めた当初のタックルは以下の通りです。

  • ロッド:シーバス用(83ML)
  • リール:3000番程度のかなり安価なもの
  • ライン:PE0.5号
  • リーダー:フロロ1.5号
  • エギ:3.5号
  • ラインノット:電車結び

今思えば、お恥ずかしい限りですが、こんなセッティングでフルキャストしたら切れますよ。。。

一番大切なのは、ラインのノットだと思います。
(電車結びは絶対NGですね・・)

自宅を出る時はFGノットをセッティングしていきますが、現地で組む場合や、組み直す場合は、バス釣りの清水盛三プロが紹介していたノットにすることで、トラブルはなくなりました。
(短時間で簡単に出来るのですごく便利です)

さらに言うと、ラインを細くするのは上達してからの方がいいと気が付きました。

「細いと飛距離が出る」「リーダーが細いと食いが良くなる」などと言われますが、切れたらどうしようと不安を抱えるくらいなら、いっそ太くすべきだと思います。

おすすめは、PEが0.8号、リーダーが2.5号です。
さらに、最初は高価な専用ラインでなくても大丈夫だと思います。

「しゃくり」について

しゃくりはイカを誘うための動作で、エギングの醍醐味のひとつだと思います。

ロッドをしゃくると同時にリールを巻いて、時には大きく、時にはコンパクトにしゃくる姿はキャスト同様かっこよく見えます。

しかし、これも上手な人を真似るのは最初はNGだと思います。

やってみると分かりますが、シーバスロッドでそういったしゃくりをすると、重くて疲れる上に、右手と左手の動きがぎこちなくなり、何をやっているのか(エギがどうなっているのか)分からなくなってしまいがちです。

むやみにしゃくることで、エギが水面から飛び出し、自分の方に向かってきたり、フォールが出来ているか分からず、根掛かりなど思わぬトラブルを招いてしまいます。

私は、最初の頃、出来ないことは潔く諦め、両手でしゃくってその後リールを巻く、という動作でエギの動きをコントロールしました。

「底を取る」のが本当に難しい

沼や池とは違い、海には波があり、うねりがあります。

YouTubeや雑誌などでは「底を取る」ことの重要さを謳っています。

確かに大切なことだと思いますが、意識し過ぎることで、根掛かりが多発しました。

「エギを失くす」→「底を取るのが怖くなる」→「さらに釣れなくなる」という負のスパイラルから抜け出すのに相当の時間が掛かりました

私の場合は、3.5号から2.5号にエギのサイズを落としてみました。

一般的に小さいエギの方が(タイプによりますが)沈下速度が遅いので、沈下をカウントして、引っ掛からない秒数を確認して、しゃくり始めるようにしたことで根掛かりは激減しました。

たまに根掛かりすることはありますし、厳密には底は取れていません。

それでも、エギをロストし、ラインを結び直す作業が減ったことでキャスト回数が増え、モチベーションが上がり、次第にイカが釣れるようになってきました。

エギング専用タックルは必要か

私がシーバスロッドを卒業し、エギング専用ロッドの購入を決意したのは、シーバスロッドでは取り切れないアタリがあることが分かったからです。

シーバスロッドで釣ったイカは2通りでした。

  • フォール後のしゃくりで重みが乗って掛かった
  • 寄ってきたイカをサイトで誘って釣った

何度か釣りをしていく中で「あれ?今のイカパンチだったんじゃない?」や「ライン走ったかも?」という違和感を感じるようになってきました。

安価なシーバスロッドとリールでは、その違和感に対応しても、時すでに遅しで、イカが掛かることはありませんでした。

そこで思い切って、専用ロッドとリール(ダイワ エメラルダス)を購入したところ、大正解でした。

軽い!
というのが第一印象でした。

そして、一番の違いは竿の調子でした。

胴調子気味のシーバスロッドに対して、先調子のエギングロッドは、フォール時に出る「イカパンチ」や「ティップの食い込み」を的確に手元に伝えてくれるようになり、それによって釣果は飛躍的に上がりました。

釣果が上がったのも嬉しいことでしたが、それ以上に、イカのアタリに対してこれまでは受け身の釣りだったのが、アワセて掛けていけるようになったことで、エギングがより一層楽しくなりました。

そして、この時点で初心者は脱却出来たかなと感じています。

釣って食べる幸せ

アオリイカはイカの王様と呼ばれるほど、美味しいイカです。

しかし、秋イカのエギングシーズンは9月初旬~10月下旬くらいまでなので、決して長い期間ではありません。

その限られた時間で、なるべく多く釣行することが、初心者脱却への近道だと思います。

初めは釣れなくても、諦めずにキャストすることで、釣行ごとに何らかの気付きがあります。

その気付きにイカは応えてくれることもあります。

そして、イカに感謝しながら美味しくいただくことで、結果的には初心者を脱却出来たと感じています。

ちなみに刺身包丁を購入したことで、よりイカの刺身が美味しくなりました。

まとめ

書きながら改めて思いましたが、エギング初心者脱却への近道は無いように感じました。

情報に翻弄されずに、釣行を重ねていくことで、無駄や無理が省かれ、着実にステップアップしていくものだと思います。

大人気のエギングだからこそ、アオリイカという貴重な海の資源を大切にし、ゴミは持ち帰り、救命具で自分の身を守るという最低限のマナーを守りながら、これからも釣りを続けていきたいと思いました。

最後まで読んでくださった方も良いフィッシングライフをお送りください!

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