釣具屋の店員さんに話を聞くと、アジを釣るのはさほど難しくないと言います。
私はこの言葉が信じられませんでした。
エギングでイカが釣れない時、1gのジグヘッドに極小ワームを付けてキャストしてみるものの、アジが釣れる気配はありませんでした。
アタリらしきものがあって、アワセて見たところで乗らず、ワームがフグにかじられ、どんどんなくなっていきます。
次第に悔しさが募っていき、エギングのついでではなく、アジングでアジを釣って食べたいという気持ちが強くなり、専用タックルを購入しました。
この記事では、アジングに挑戦してアジを食べたいという方向けに、エギングタックルとの違いなどを中心にアジングの魅力を書いていこうと思いますので、最後までお付き合いいただけましたら幸いです。
「エギング」「アジング」タックルの違い
8ftクラスのロッド、0.6号程度のPEライン、10lb程度のリーダーのエギングタックルで1g程度のリグを投げると、キャスト自体は可能ですが、風や波が強いと操作感が全くなくなってしまいます。
対してアジングタックルは6.0ft以下のULアクションのロッド、0.1号のPEライン(0.2号でもいいかもしれません)、2lb程度のリーダー(3lbくらいでもいいかもしれません)を組んだ専用タックルでは、風や波の影響を受けにくくなるのと、キャストの飛距離も伸びました。
専用タックルのありがたみを実感しました。
アジングに使用したタックル
アジングロッド
コロナ禍の釣りブームという事もあり、近所の釣具屋やネットショップを見ても、手ごろなロッドは売り切れている状況でしたが、その中でもこちらのロッドが目に留まりました。
ダイワのアジングX 59UL-Sです。
10,000円を切る手ごろな値段と、これまでエギングロッドで乗せられなかったことを考え、穂先がソリッドのものを選びました。
キャストもしやすく、強風下で1gのジグヘッドを使用しても、何をしているかが手元に伝わってくるので、結果的には大成功の買い物でした。
アジングロッドも上を見たらキリがないので、まずは手軽に始めたいという方には本当におすすめしたいロッドです。
リール
リールに関しては、極細ラインを使用することを考え、小型のものを探したところ、手ごろなものが見つかりました。
ロッドと同じくダイワの月下美人 LT 100S-P(2020モデル)です。
強風下の使用にも関わらず、トラブルが一切なく、安価でありながらドラグが滑らかな素晴らしいリールだと思います。
ライン
どうしても釣りたかったので、とにかく細いものを選んでみました。
アジング専用のエステルラインは初心者の自分には早いと思い、0.1号のPEライン(150m)を購入しました。
0.1号は初めて使いましたが、極限の細さだと思います。
下糸との結びコブすらも気になるレベルでしたので、結び目をキレイにするか、気になる方は0.2号あたりでもいいのかもしれません。
リーダーはバス釣り用に使っている安価なフロロの2lbを使用しました。
ライン自体の使用感としては、飛距離も出て、トラブルもないので、すごく良い印象でした。
実際にアジングをしてみた感想
有名ポイントである、鼠ヶ関漁港で深夜から釣りをしてみましたが、二時間程度で写真のような15cm程度のアジが30匹くらい釣れました。
開始一投目からヒットし、その後もアタリが止まることなく釣れ続けました。
正直、エギングロッドでアジ釣りをした時の比じゃない結果に、私自身驚きが隠せませんでした。
そして、この時初めて釣具屋さんが言っていた「アジを釣るのはさほど難しくない」という言葉を思い出し、納得しました。
アタリの出方は以下の3パターンでした。
どのアタリも決して難しいものではなく、違和感を感じたら軽くアワセるだけでアジが面白いように釣れてくれました。
アジは口が弱いとの事なので、ドラグをゆるゆるにしておくことで、バレることはありませんでした。
ワームも1.5インチ程度のアジング用のものを色々試してみましたが、どのワームもどの色も満遍なく釣れてくれました。
しいて言えば、その日はピンクが良かったような気もします。
深夜という時間が良かったのか、専用タックルこその釣果なのか、ラッキーだっただけなのかは定かではないところですが、いずれにしても大満足で釣ったアジを持ち帰ることにしました。
余談ですが、アジングにおいて持っていった方がいいと感じたものをご紹介します。
バッカンとぶくぶく
釣れたアジを生きた状態で保てるので、持っておくべきだと思います。
蓋に魚を入れるための別チャックが付いているものがおすすめです。
フィッシュグリップ
アジのヒレは手に刺さると結構痛いので、あった方がいいというより、必須アイテムだと思います。
手を洗う水とタオル
海水に触れたり、魚を触った手はどんどん気持ち悪くなっていきます。
私は、水もタオルも持っておらず、公衆トイレも遠かったので後悔しました。
発砲クーラー
私の場合、大き目のクーラーボックスに氷と少量の海水を入れて、アジを締めた上で持ち帰りましたが、クーラーボックスは重いのと、底面の結露がちょっと不快なので、発砲クーラーの方が適していると感じました。
釣ったアジをおいしく食す
おそらく、小学校の家庭科の授業以来、三枚おろしをしました。
(へたくそなのはご了承ください)
刺身で食べても、ご飯に乗せても美味しかったです。
ニオイが気になる場合はしょうがを合わせることで、さらに食が進みます。
頭と内臓を取って素揚げにしましたが、この方法はアジに申し訳ない調理方法だったと思います。
骨っぽさが少し気になってしまうので、面倒がらずに三枚におろして、骨と身を分けて調理すべきでした。
(次回の課題です)
とは言え、釣れたてのアジは本当に美味しく、残すことなく全部食べてしまいました。
まとめ
アジング専用タックルを購入後の初釣行は大成功に終わりました。
このまま次回もたくさん釣って、今度はアジフライやなめろうなども食べてみたいと考えていますが、きっとそんなに甘くないんだろうと思います。
今回は1gのジグヘッドしか使用しませんでしたが、念のため、0.4~1.5gまで幅広く購入しました。
それらを使い分けるようなシビアなアジングの状況に出会う日もあるかと思います。
まだまだ、アジングの奥深さを理解していない私ですが、今後も楽しく釣れたら嬉しく思います。
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