7月15日、秋田市内を中心に記録的な豪雨に見舞われました。
川の増水や氾濫、車が浸水している状況をテレビで見て、釣りに行くのは不謹慎とも取れる状況だったため、7月17日の時点で、1ヶ月も前に予約した宿をキャンセルしました・・。
しかし、翌日18日には天気予報がガラッと変わり、行けそうな雰囲気になってきたので、再度宿を検索すると前日キャンセルした宿がまだ空いていたため、逸る気持ちには勝てず、もう一度予約をして、その日の夜に出発しました。
この記事では、7月19日(水)から21日(金)までの3日間、八郎潟の水と格闘しながら、バスに出会うまでの過程を書こうと思いますので、よろしければ最後までお付き合いください。
1日目はカフェオレ色の水

朝一STCから出船すると、水位は少しだけ高め、カフェオレ色の水に加えて、水温は22℃程度でした。
この時期にしては低いですが、釣れない水温ではないと思うので、なるべくいい水を探すべく、移動しながら釣りをすることにしました。
朝、車で向かう道中、井川と馬場目川の上を通ります。
橋から見ると、かなりキツイ濁りと、湯気が立っているのが印象的でした。
そこで、まずは、水の回復の早そうな北のエリアに行ってみることにしました。

ドン詰まりや、三種川は結構水が良い感じです。
岸際はかなりえぐれてますが・・。


基本的には巻きながら、要所では撃つ釣りをしながら上流まで流していきましたが、全く生命感が感じられません。
水温も上に行くと17℃台まで下がっていました。
朝一の井川や馬場目の湯気は何だったのでしょう・・?
その答えは2日目に気付くことになります。
前日の徹夜の疲れもあり、橋の下で仮眠を取ったところ、気付けば三時間も寝てしまっていました。
三種川は国道を越えたあたりから、その上流には、結構な数の流れ込みがあります。
仮眠明けの13時、流れ込みを中心に釣りを再開しました。
キレイな水が流れ込んでいるので期待しましたが、鯉がたくさん見えたのと、ニゴイが1匹釣れて1日目は終了となりました。

安定のサカマタシャッドのヘビダンです。
2日目は晴れ

1日目の小雨&曇りから打って変わって、2日目は朝一こそ曇りでしたが、8時過ぎ頃から、太陽が出てポカポカと暖かくなってきました。
STC前の水は、いまだカフェオレだったため、またもや北のエリアに行きたい気持ちを抑えて、HBA第2戦、ノリーズカップで調子が良かったと伺った馬踏川へ行ってみることにしました。
想像通り水は悪く、水温も低いため、速いスピードで橋の方まで流していきました。
実は私、馬踏川は河口までしか来た事がなかったため、初場所と言ってもいい状況です。

アタリはありませんでしたが、いい感じの流れ込みがあり、タイミングさえ合えば釣れる川だと感じました。
ベイトッ気があり、エビが跳ねたり、水面付近を小魚やヒル?が泳いでいました。


その後、井川も見てみましたが、河口部にゴミだまりが。

このゴミを境に上流部と下流部は5℃ほどの差が出来ていました。
水温の変化に気付いたターニングポイント


太陽が出て暖かくなってきたころ、とある違和感に気が付きました。
魚探の水温です。
前側(エレキ)と運転席(船後方)の振動子で測定している温度が5℃も違うのです。
計器の誤差も考えられますが、この日の場合は違うと確信出来ました。
そのヒントは1日目の湯気にありました。
要するに、水面付近は温度が高く、エレキあたりから水底にかけては冷たい水が溜まっているということです。
(サーモクラインが出来ている?)
これに気付けたことで、やるべきことが1つに絞られました。
水深30~50cmのドシャロー、つまり岸際だけを釣る、という事です。
(2mの中層などはやり切れる気がしなかったので・・)
早速、承水路のオーバーハングでフロッグに反応がありました。
一度目のバイトは不発、すぐに二度目のバイトがあったので、フロッグが消えたのを確認してから、フッキングすると、45cmはあろうかというバスです。
「バレるな!バレるな!!」と声が出てしまいます。
ランディング直前、ネットがガッチリ固定されていることに気が付きました。
もたもたバンドを取る間にバレるのが嫌だったので、抜き上げたところ・・・
・・・ポロリ。
泣きそうになりました。
100%自分のミスです。


その後、雷魚とナマズはもちろんバレることはなく・・キャッチ。
2日目もバスの姿を見ることは出来ませんでした。
ちなみにルアーはスティーズフロッグJrです。
スナッグレス性が高く、フッキングも良いのでおすすめです。
途中、フックがダメになったので、リューギのフロッグ4/0に変えましたが、相性抜群でした。
3日目は北のエリア一択

朝一、STC付近もだいぶ水が回復していました。
北のエリアはきっとさらに良くなっているだろうと期待して向かうと・・。
あれ?
泡が消えないんですけど・・。
しかも所々アオコも出てきてるし・・・。
ナマズらしきバイトが二度ほどあっただけの状況で、もはや絶望に暮れました。
水は良くなる一方と思っていたのが大きな間違いだったようですね。
3日目は帰宅する日なので、釣れなくてもいいから三種川でやりきる事にしました。
河口部は水が悪く、生命感もありません。
考えられるのは、インレットのみです。
国道を越えた左の流れ込みにキャストすると、バイトが!
しかし、フックアップせず。
もう一度キャストするとまたまたバイト。
これもすっぽ抜け。
どういう事?と思いながら、キャストを続けると7投目くらいにまたまたバイト!

小さいけど、元気なバスでした。
ルアーはイモです。
(正確には要らないワームのテールをカットしたやつの逆付けです)
これをエビのように演出することで、ヒットに持ち込むことが出来ました。
もはや満足しましたが、この後同じ釣り方、別の流れ込みで、1500gのクオリティフィッシュをキャッチすることが出来ました。

この魚も、二度のバイトミス後に三度目の正直でフックアップしました。
濁り・増水からの空腹・インレットの綺麗な水の影響で、うまくルアーに焦点が合わない感じなのでしょうか?
とりあえず、めでたしめでたしの大満足です。
この後は、気温が一気に上がり30℃を超えたことで、夕方まで釣れなさそうな気がしたので、14時前に上がり、帰宅することにしました。
まとめ
一時は釣行を躊躇しましたが、結果的には、勉強になりまくりの3日間でした。
状況が刻々と「大きく」変わるという場面にはなかなか出会えるものではないと思います。
貴重な体験が出来た自分は幸せものです。
濁りのセオリーとして、以下の3つがよく挙げられます。
- 濁りの影響を受けにくい超シャロー
- 水の回復の早いエリア
- カバー周り
まさにこれが当てはまる釣りが出来ました。
とは言え「濁ったらインレットの釣り」は、誰でも出来てしまうと思うので、自分だけの引き出しをもっと増やしたいと思う今日この頃です。
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