バス釣りを始めてしばらくすると、必ずと言っていいほど「偏光グラス(レンズ)」について悩む時期が来ます。
私自身は、もともと必要性を感じていなかった(というより、知らなかった)ので、雑誌の特集で知ってから、購入して釣りに行った時の感動を今でも覚えています。
偏光グラスは釣りに必要か?
これは、間違いなく「YES」だと思います。
しかし、偏光グラスには、数多くのレンズが存在します。
友達から「あれがいいよ」と言われれば気になり、YouTubeなどでおすすめされているレンズも気になります。
だからと言って、次々に買えるほど、偏光グラスは安くありません。
そこで、この記事ではこれまでの使用経験をもとに、おすすめの偏光レンズをご紹介させて頂きます。
購入を検討されている方は、ご自身が通っているフィールドの水質や釣り方なども考慮に入れながら、ご参考いただけましたら幸いです。
偏光グラスとは
この記事を読んでいただいている方に解説は不要かもしれませんが、一応ご紹介します。
日常生活において、眩しい場合には「サングラスを掛ける」など、すると思います。
それによって直接的な眩しさは軽減します。
しかし、その状態で水面を見てみるとどうでしょう?
特に、どうと言うこともなく、普通に水面が見えると思います。
それでは、偏光グラスを掛けた状態で水面を見るとどうなるかと言うと、以下の画像をご覧ください。

水面のギラついた光が無くなり、泳いでいる魚までもがくっきり見えるようになります。
偏光グラスを掛けたことがない方が、この画像を見ると「嘘だー、過大広告だ!」と思うかもしれません。
しかし本当です。
ただし、どんな偏光グラスでもいいかと言うと、そうではありません。
ここで重要になるのが「レンズ選び」です。
偏光レンズとは

バス釣りをしていると、よく聞く名前のレンズは「トゥルービュースポーツ」や「イーズグリーン」などだと思います。
とは言え、「だから、結局どれが一番いいの?」と思ってしまいます。
「偏光度」と「可視光線透過率」について
偏光レンズを考えるうえで、偏光度(雑光カット率)と可視光線透過率は非常に大切です。
これらは以下のように考えて問題ないと思います。
- 偏光度(雑考カット率):数値が高いほど、嫌な光をカットして心地よい光だけを目に届けてくれる
(90%~99%くらいのものが販売されています) - 可視光線透過率:数値が低いほど、光を通さないので強い日差しの状況に適している
(10%~50%くらいのものが販売されています)
この情報だけをみると「偏光度は高いほど良く、可視光線透過率が低いほど良い」ように感じてしまいます。
ここで、先ほどご紹介した「イーズグリーン」のレンズスペックを見てみます。

雑光カット率は90%と低めで、可視光線透過率は40%と高めです。
実は、この絶妙な数値がバス釣りにおいて、大きな効果をもたらしてくれます。
次の項目で、私の所持している偏光グラスと共に、その使い分けや、メリット・デメリットを紹介させて頂きますので、引き続き読み進めて頂けましたら幸いです。
偏光レンズの使い分け方
まず、基本的な考え方として、時間帯や釣り場の状況、天気などに応じて、その都度、適した偏光グラスを掛けるのが正解なんだと思います。
・・・が、私の場合、付け替えが面倒なので、一日通して、同じ偏光グラスを使いがちです。
全天候型対応レンズ(リアルMAX・トゥルービュースポーツ)

私の場合は、秋田県にある「メガネの平川」さんで購入した「Flash-Cut リアルMAX」というレンズを使用しています。
かの有名な、今江克隆プロが古くから付き合いのあるメガネ屋さんで、釣りに関しても非常にお詳しい社長さんが印象的です。
偏光度99%以上、可視光線透過率33%というスペックで、晴れでも曇りでも、ロッドで言うところのバーサタイルに使用できる偏光グラスです。
TAREXレンズで言うと「TRUEVIEW SPORTS(トゥルービュースポーツ)」あたりが、同等の使用感だと思います。
ローライト対応型(イーズグリーン)

初めにご紹介した「全天候型」でも、一日釣りをすることは可能ですが、朝夕のローライト時や、曇天・雨天などの日には、視界が暗くなってしまいます。
そう言った状況で活躍するのが「EASE GREEN(イーズグリーン)」です。
青木大介プロなども好んで使用しているレンズのひとつです。
そもそも、釣りというものは、朝早くから夕方薄暗くなるまでやりたいものではないでしょうか?
しかも、ローライト時はチャンス大です。
そう言った時に全天候型のレンズでは、暗い視界がストレスになってしまいがちです。
イーズグリーンのすごいところは、ローライトに強いことだけではありません。
レンズ色の関係から、少し緑がかった見え方になりますが、日中でも水中の様子を把握することが可能です。
裸眼に近い感覚で、一日通してストレスを感じることは、ほぼありません。
ローライト特化型(ライトスポーツ)

ここまで読んで頂いた方は、ほぼほぼ、イーズグリーンに決まりかけているかもしれませんが、もう少しだけお待ちください。
上記は「ZEAL OPTICS」と「TAREX」によって開発された、「LITE SPORTS(ライトスポーツ)」というレンズです。
偏光度80%以上、可視光線透過率49%と数値だけを見ると、アレ?と思ってしまうようなレンズですが、使ってみると以下のように本当にいいレンズでした。
私は、車の運転時などに偏光グラスを掛けるのがあまり好きではなかったのですが、このレンズは、全くストレスなく付け続けることが出来ています。
個人的には、最初の偏光グラスとして、こちらをおすすめしたいくらいです。
ハイライト特化型(アクションコパー)
サイトフィッシングなどで、話題に上がるのが、「ACTIOM COPPER(アクションコパー)」や「LUSTER ORANGE(ラスターオレンジ)」などのハイライト特化型レンズだと思います。
晴天時に、桧原湖のようなキレイな水で、尚且つ水深もあるような場所では水中のコントラストを捉えて、立体的に見る釣りをすることがあります。
・・・が、赤みがかった視界に、どうしても馴染むことが出来ず、私は使用を断念しました。
興味があるという方は、お近くの釣具屋などで一度試着されることをおすすめします。
レンズフレームの選び方
実は、正しい選び方があるわけではないのですが、私の場合は、小顔に見せたいという邪な気持ちから、大き目のレンズフレームを選ぶようにしています。
以下のLemanなどはおすすめです。
ご自身の好きなバスプロが使用しているものと同じもの、という選び方でも全く問題ないように思います。
まとめ
ここまで書いてきた通り、偏光グラスを掛けると、今まで掛けたことのない方は世界が変わります。
しかし、それ以上に大切なのは「眼球を護る」ということに尽きると思います。
紫外線などから、目を保護するのはもちろんのこと「空アワセに終わったルアーが飛んできて失明」などという事になったら只事ではありません。
せっかくの遊びなので、安全に気を付けながら楽しみたいものです。
この記事を通して、一人でも多くの方が、偏光グラスに関心を持って頂ければ幸いです。
それでは、よいフィッシングライフを!
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